製材所の日常風景

5月も半ば、伊那もすっかり暖かくなりましたが、ここ数日は不安定な天気が続いています。梅雨ももう間近でしょうか。

 

さて、今回は製材所の日常風景をお届けしたいと思います。

 

 

 

製材所内を見渡すと、製材所のそばに住んでいるスタッフが飼っているニワトリやネコがひょっこりと現れることがあります。

 

安全な場所を選び、慣れた様子で過ごす姿は私たちにとって癒しの存在でもあります。

 

そして、暖かくなったいまならではの光景となっているのが、製材工場に巣作りにやってくるつばめたち。

厳しい冬を越え、春になると毎年やってきます。

 

 

 

つばめが製材工場を飛び交う姿はお馴染みの光景であり、工場内が静かになると巣作りに忙しないつばめたちの鳴き声がしきりに聞こえてくるのです。

 

 

雨を避け、天敵から守られた安全な場所として工場で巣を作っているつばめたち。

 

もちろんつばめからの落とし物もあるので(まれに人に直撃することも?)カバーは欠かせませんが、これからもつばめの居場所を守っていきたいです。

 

 

 

インスタグラムにて動画バージョンを公開しております。

よろしければこちらもご覧ください。

 

【ご挨拶】新スタッフの堤です

はじめまして。
2月より有賀製材所の一員となりました、堤耀子と申します。
この度製材工場での勤務に加え、ホームページに携わることとなりました。

 

私事で恐縮ですが、簡単に自己紹介をさせてください。

 

生まれも育ちも東京で、28年間住んでいました。
保育士をしていましたが、東京での暮らしに違和感を持ち始め、フィンランドに3か月間移住したり、九州各地で自給自足生活やファームステイをしながら、自分自身を見つめ直す暮らしをしていました。

 

伊那に来たのは昨年の12月。九州で自分自身を見つめていく中で、もともと好きだった長野に行ってみようと、直観をたどってやってきました。

ここ数年人気移住地として有名になってきている伊那市。1か月間滞在できる移住体験住宅や、滞在しながら地域の仕事ができる『ふるさとワーキングホリデー制度』があることを知り、移住体験をすることに。決め手となったのは、その移住のしやすさでした。

 

有賀製材所がふるさとワーキングホリデーの受け入れ先であったことが、製材所を知ったきっかけ。ご縁があって2022年1月から1か月間、仕事体験をさせていただけることになりました。

 

製材所という場所すら知らなかった自分にとって、木材や建築はまったく新しい世界。
伐られた木も新たな形として生き続けているということ、製材所が森と人をつなぐ場所であることを知りました。細やかな職人技で木を活かすスタッフの皆さんの技術と思いを肌身で感じ、ぐんぐんとこの世界の魅力に引き込まれていきました。

 

雄大なアルプスの山々に囲まれた伊那谷。
山々が身近にあり、製材する木材を五感で感じる日々は新鮮でした。
朝は-10度を下回るほど寒く、伊那では珍しく幾度となく雪が積もった今年の冬。
極寒の中での屋外作業がほとんどだったため、自然の厳しさを痛感しましたが、コンクリートジャングルと呼ばれる東京で息苦しさを感じていた頃には想像もつかなかった日常でした。

 

人々とのつながりを大切にされているスタッフの皆さんの、真摯に仕事に取り組まれている姿。90年以上にわたって、地域のつながりを大切にしながら歩んできた歴史を感じたのも、これまで出会ったことのない環境でした。

 

ワーキングホリデー期間中に移住を決心し、終了後、有賀製材所の一員となることが正式に決まりました。

 

 

ブログやインスタグラムの発信を主に担当させていただくことになりますが、私にとってまったく新たな世界、知識と経験を深め、楽しさをもって励んでいきたいと思います!

 

これからどうぞよろしくお願いいたします。

 

堤 耀子

Instagramアカウント開設のお知らせ

ホームページのリニューアルに伴い、
この度インスタグラムのアカウントを開設いたしました。

 

ホームページ内ヘッダーにあるインスタグラムのアイコン
またはこちらよりアクセス可能です。

 

<アカウント名>
@arugaseizaisho.ina

 

ブログ更新のお知らせだけでなく、
製材所の日常を写真とともより身近にお伝えしていく予定です。
お楽しみに!

 

ホームページリニューアルのお知らせ

はじめまして。
2月より有賀製材所の一員となりました、堤と申します。
この度、ホームページ制作に携わることとなりました。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

約1年5か月ぶりとなるホームページの更新。
今回、施工事例ページの更新と、新たにスタッフ紹介のページを追加いたしましたので、お知らせいたします。

 

 

<リニューアル内容>
●施工事例
・新築4件+リフォーム1件
・施工例…最新の物件の写真を追加
『ペチカ』を『ペチカ・薪ストーブ』に変更、
『家具・建具・水回り』ページ内には種類別に写真を分けて掲載しております。

 

●会社概要、施工実績の更新
変更箇所を更新しております。

 

 

●スタッフ紹介
今回新たに作成したページとなります。
私堤が担当いたしました。
かっちりとした経歴ではなく、主にスタッフ一人ひとりの仕事に対する思いを綴っています。
地域に根差した製材所、木を通して人がつながる場として、スタッフの木に対する強くあたたかな思いが皆様に伝わればと思います。

 

●お付き合いのある皆さま(トップページ下部)
新たに追加、企業様をジャンル別に分けて記載し見やすくいたしました。

 

 

↑集合写真のオフショット。
自然体な様子が伝わりますでしょうか。

 

製材所が地域の中でより拓かれた場となるよう、製材所の日々のことをお伝えしていきたいと思っております。

 

ブログも順次更新していきますので、お楽しみに。

 

 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

2020年(令和2年)の振り返り

 

2020年(令和2年)がもうすぐ終わろうとしています。

 

今年初めの時点では、コロナ禍による緊急事態宣言、外出自粛令の発令、学校の休校、オリンピックの延期など、誰も想像し得なかった激動の一年となりました。

 

経済活動の自粛に伴い、特にインバウンドを始めとする観光業界、それから飲食業界の皆様のご苦労は、想像を絶するものがあったと思います。

 

私たちの置かれた建築業界も、一時海外からの資材流通が滞り、工事がストップする事態に見舞われたこともありましたが、それでも全般を通じては、忙しく仕事をさせて頂き、コロナ禍の影響をまともに受けた他の業種に比べれば、恵まれた一年であったと、本当に感謝の気持ちを込めてこの一年を振り返ってみたいと思います。 ※長文です

 

 

 

先ずは【建築編】

 

春のGW前後から、例年にも増してウッドデッキ材の注文を沢山頂きました。施工まで含めた注文以上に、「材料だけ」の注文が多く、緊急事態宣言下で外出出来ずに、この際自宅のウッドデッキを張替えようか・・・といったケースが多かったと思われます。

 

 

突然飛び込みでやって来られたお客様。住宅は別の会社さんで施工したそうですが、デッキだけは自分たちで作りたいと、色々探して弊社に連絡を頂きました。

材料の木取りや施工方法など何パターンか一緒に考え、最終的に素敵なデッキが完成しました。

 

 

 

カラマツ材のウッドデッキ

 

 

材料だけ買われて、GWにご家族総出であっという間に張り替えたヒノキのウッドデッキ。

 

 

 

こちらは以前のウッドデッキが20年以上経って、ずいぶんとくたびれてきたので、新しく貼り替えです。娘さんの里帰り出産に間に合って良かった!

 

 

 

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薪棚(薪小屋)の工事も幾つも注文いただきました。

 

材料の手配と加工(プレカット)、基礎工事まではこちらで段取りし、塗装と組み立てはご自分でやって頂くことで、多少なりとも工事費を下げられます。

 

 

 

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住宅の「リフォーム工事」。

 

秋に施工させて頂いた、お風呂の改修工事。

 

 

 

脱衣場と浴室の段差を無くし、更に浴室暖房機を付けました。

今までの浴室とは比べ物にならないくらい、温かく快適になったと仰っていただきました。

 

 

 

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夏に工事をした、大規模なリフォーム工事。

 

コロナ過の影響で職を変え、都会から実家へ戻ってくる娘さんのために、主に水回り(浴室、台所、洗面所、トイレ)を中心に全面改修しました。

 

 

写真では分かり辛いですが「内窓樹脂サッシ」を取り付け、窓の断熱性能を上げています。

 

 

キッチンはタカラスタンダードの新製品

 

 

 

 

洗面カウンターは「ハンノキ」、陶器はTOTOの病院流しを使用。洗面用途以外にも、靴や汚れ物もじゃぶじゃぶ洗える農家さんならではの使い方です。

 

 

 

 

職人さんに色々教えてもらいながら、ストーブの炉台に自分たちで集めたモザイクタイルを貼ったりと、今流行りのDIY女子さん。一緒に仕事をするのがとても楽しかったです。

 

 

 

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ほんの一例を掲載させていただきましたが、それ以外にも、

 

◆ 屋根、外壁の塗り直し工事(多数)

◆ 古くなった建物の解体工事(多数)

◆ 瓦屋根の葺き直し工事

◆ お隣との境界に擁壁(ようへき)を作る工事

◆ ペチカ設置工事

◆ キッチン入れ替え工事

◆ etc

 

「新築工事」と併せて、本当にたくさんの仕事をさせて頂きました。

 

 

 

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次に、製材所のもう一つの大事な仕事【製材編】の振り返りです。

 

ここ製材所には、日々様々な丸太が持ち込まれます。賃挽き(ちんびき)と言ってお客さんが持ち込んだ丸太を指定のサイズに製材する仕事です。

 

高遠町で林業と木材屋さんを営まれているM木材さんからの賃挽き依頼。

いつも広葉樹を主に持ち込まれます。

 

 

上の写真は「ホウの木」です。

やや緑がかったキレイな色合いの木で、割と柔らかい木質のため、家具や彫刻、まな板などにも使われます。

 

 

伊那で個人で林業を営んでいるT島君の賃挽き依頼。

丸太の種類は「クヌギ」です。ナラとよく似たどんぐりの実がなる木ですが、ナラに比べると、一般的には価値(値段)が下がる木なのですが、挽いてみたら意外や意外、とてもキレイな杢目で素晴らしい板が取れました。

 

 

 

箕輪町で木製の自転車を製作されているY田さんからの賃挽き依頼。

薪にするつもりで取っておいたナラの木ですが、あまりにも立派で勿体ないということで製材することに。こちらも素晴らしい板が取れました。

 

 

上記の方々は、たまたま写真があったため紹介しましたが、それ以外にも、日々本当に沢山の皆さんが丸太を持ち込んで下さりました。

 

 

伊那の赤松丸太をもっと気軽に有効利用出来ないかということで、ホームセンターに置いてある「ツーバイ材」と同じサイズで製材・乾燥・加工して、ご自身で販路を開拓されているK平さん、

 

自分で林業もしながら、山で出たクリの丸太を製材して、フローリング材としてご自身で販売されているK井君

https://natanoko.exblog.jp/

 

 

その他、個人、会社に関わらず、沢山の方がこの製材所を訪れてくださいました。本当にありがとうございます。

 

 

 

地域材を上手に使って、人と山とを繋げる仕事をしている(株)やまとわさん

https://ssl.yamatowa.co.jp/からも、いつも賃挽きや、製品の注文依頼を頂いています。

上の写真は、(株)やまとわさんが、伊那の赤松材を使った家具ブランド「パイオニアプランツ」の宣伝で、今年の2月に東京で開催されたクリエイティブの祭典「rooms40」に出店した際の写真。

 

黒く見える床材が、弊社のクリのフローリング材。特殊な塗料を塗り、敢えて表面を削らずに「ラフ材」のまま実加工だけ施した製品で、最初は難しい注文だなと思ったのですが、出来上がった物を見て納得!

 

多少の虫食いや、節穴なんか全く気にならない、むしろそれらが豊かな表情を醸し出していて、新たな製品の可能性を気づかせて頂いた注文でした。

 

 

 

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今年は例年にも増して、林業会社さんから直接丸太を仕入れる機会が多くなりました。

 

コロナ禍の影響で、丸太市場でも例年に比べて取り扱う出荷量が少なく、寂しい市売りが続きましたが、伊那林業さん、上伊那森林組合さん、島崎山林塾さんなど、直接山側と繋がることで。安定的に丸太を仕入れることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

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最後に、伊那谷を舞台に活動を始めた「伊那谷フォレストカレッジ」の活動に混ぜて頂いたことも大変有難いことでした。

https://forestcollege.net/

 

今、様々な分野から製材所が注目されるようになってきましたが、それは製材所が、川上(丸太生産者)と川下(木材消費者)を繋ぐ重要な立ち位置に居るからです。でも、逆に言えば、我々製材所だけでは何の仕事もできないのです。山を守り丸太を生産してくれる林業家たちがいて、初めて成り立つ仕事です。

 

伊那谷の豊富な森林資源を、建築や木工といった分野だけでなく、教育、観光、飲食、様々な業種の皆さんと一緒になって森の価値を高めていく活動を、我々製材所がどのようにお手伝い出来るか、来年以降の大きな課題として考えていきたいと思っています。

 

 

今年一年、本当に沢山の皆様に支えられ、仕事が出来ましたこと、改めて感謝申し上げます。

また、今現在工事中、又は計画中のお施主様、来年以降も引き続きどうぞよろしくお願いします。

 

 

拙いブログではありますが、今年もお読みいただき有難うございました。

来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

株式会社有賀製材所 代表取締役 有賀真人

 

 

 

 

鱗  秦基博/Bank Band

https://www.youtube.com/watch?v=V3IBokFh29Q